「当日借りてその日に返済すれば利子がない」、そんな借金ってあり?

電車の中ずり広告や駅前などのチラシなどで「利子でお困りの方、当日返せば利子はいただきません!」などといった宣伝を見たことがないでしょうか。少なくとも繁華街の張ってはいけない電柱などにたくさん貼ってあるのですが、本当にそんなことあるのでしょうか。

よく「一週間以内で返済をすれば利子はない」というものも見かけるのですが、一日や一週間で返すことができる額に困っているのですからとても矛盾していると言っていいでしょう。

結果的にこの広告というのはからくりがあり、「消費者金融の誘いの一歩」となってしまっているのが現状です。以前法定上の利子をつけて一般人に融資していたという事が問題になり、消費者金融の法律が大幅に見直されたことは覚えているでしょうか。

法律の改正により消費者金融の利子は低く下げられてしまい、その代わり銀行系のローン会社が躍進してきたのです。そのことから消費者金融は客足を戻そうと「~日間無利子」、「一か月なら利子はこれだけ!」と言ったうたい文句を掲げて顧客を戻そうと必死なのです。

確かに借りてすぐ返すことができる金額であればキャンペーン中に利子が低い、もしくは無利子で借りられたという事もあるでしょうが、正直なところお金がないから消費者金融やキャッシングを頼るのであって、借りる額も相当なものになると思われます。

このことから計画的に「この日にお金が入るからきちんと返済ができる」という考えでキャンペーンに参加できるのであればいいのですが、そうでない場合、それは「金がないから借りるけど、利子が少ないところがいい」といった考えによって無利子、もしくは利子の減額といった甘い誘い言葉に載ってしまうと、キャンペーンが終わった時には利子や借りた金額が雪だるま式に増えていき、返済が滞ってしまう事にもなりかねません。

特に「今日中にお金がないと困る」という心理状態の中で「当日すぐに貸します!利子もなし!」と言われてしまえばそこにふらふらと頼ってしまう事もあるのではないでしょうか。しかしそもそもが「必要な日にどうしてお金をためておかなかったのか」、「当日になぜお金がない状態になってしまったのか」という事も問題になってきます。

これは本人の自己責任なので、後々借金が返済できなくてもそれは現実に本人が悪いことになってしまいます。

「自分の財布と相談」とはよく言った言葉ですが、借金をするときもこのような言葉に迷わされることなく、自分の返済計画や収入の有無を実際に冷静に見直して消費者金融や銀行系のローンといったものに相談をすることが大切なのです。

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